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まず研究面における商学研究科の特色は、そのカリキュラム内容ならびに6つの分野に整備された研究領域の多様性にあるといえます。
経営学分野では、日本におけるドイツ経営学の牙城としての研究が展開され、組織、形態、生産、労務、財務、学史などの各領域について、アメリカ型経営学とは一線を画した個性的な研究が続けられています。
会計学分野では、財務会計と管理会計といった伝統的領域の関西における研究・教育機関の中核としての役割を果たすと同時に、企業の国際化や社会性に対応した革新的な領域についての研究も積極的に行われています。
マーケティング分野では、マーケティング、ロジスティックス、交通などの領域について記述的、歴史的なアプローチに加えて、数理的・計量的なアプローチや行動科学的アプローチによる先進的な研究が進められています。
ファイナンス分野では、金融、銀行、保険などの領域について、金融の理論・制度・政策・歴史に関するアカデミックな理解の上に急速に進展する情報化・国際 化の中での金融のあり方を考え、伝統的な金融論からのアプローチを重視しつつ、ファイナンスに関連する先端的な研究が行われています。
ビジネス情報分野では、統計分析、情報システム、情報ネットワークなどの領域について、客観的、科学的な経済分析を中心とした研究が展開されると同時に、計量分析や情報システムの利用にかかわる先端的な研究が進められています。
国際ビジネス分野では、グローバル化した企業の活動と組織を商務・法務・コミュニケーション戦略といった複数の視点から分析する学際的な研究が進められています。
商学研究科のこのような研究分野やアプローチの多様性は、伝統的な研究分野に新しいアプローチを導入したり、研究者の努力を結合することによる学際的研究 から新たな研究課題や解決策を構築していくことにも結びついています。会計学と経営統計学の間で行われている合同研究や、文学研究科や社会学研究科ととも に開講している行動科学研究法などは、この多様性のもつ利点を生かしたものといえます。また、急激な企業経済環境の中で、現代の経済・社会や個々の企業が 抱える諸問題を受けとめ、それらの根底にある理論や原理を研究・教育の課題とするということも新しい任務のひとつになってきました。これによって既存の研 究領域に新たな刺激があたえられることも期待されています。
このような新たな問題の出現に合わせ、高度な洞察力と分析能力を有する研究者と職業人を輩出することを強く意図して、来年度から 「研究職コース」と「専門学識コース」の2つのコース制に組み替えた新たな教育・研究制度を導入します。
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